❇︎再校のこと❇︎
前回、カバーの色校のことをつらつらとたっぷり綴りましたが、本番同様の色味を確認したうえで、「ほかの色の可能性」も検討してみたくなるのが人の性です。
それならば、最初から2パターンだせばよいではないかとも言えるのですが、最初の色味もキマってはいたのでついついほかの可能性を追求するのを失念しておりました。
ということで、表紙の色味を変えたものを再入稿して、再校をとることにしたのです。
特色印刷とは?
最初のメインカラーであったマゼンダは、まったくわるくはなく、むしろこれはこれで良いとは思っていましたが、せっかくの初出版なので、「特色印刷」をとり入れてみました。
特色印刷とは、フルカラー印刷では表現できない色を印刷する技術のことを指します。
本来ならば、CMYK(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の4種類の色をかけあわせて様々な色をつくるのですが、それらを駆使してもどうしてもつくりだせない色があるのです。
たとえば、金や銀、蛍光インキなど。
そこで、登場するのが特色インキ(DICカラー)。
これを使うことで、プロセスカラーインキでは再現できない色を、この世に表現することができるのです。
並べてみれば一目瞭然、やはり特色のほうが“強い”です。
みつけ店内に飾って比較してみても、その〝強さ〟がわかります。
背表紙になると、「白」の文字が、「マゼンダ」バージョンのほうが〝強く〟感じますが、それでも、インパクトは特色のほうがあるように感じられます。
いずれにせよ、どちらか一方しか出版することはできませんので、店内の至るところに並べて熟考します。
生保レディのイメージを、あえて、あえて、押し出せるカラーは何なのか……?
ということで、本日、校了いたします。
「気がつけば生保レディで地獄みた。」
2022年2月22日より募集を開始した、「古書みつけ(気がつけば○○)ノンフィクション賞」の第1回目の受賞作の出版が決定いたしました。
タイトルは、「気がつけば生保レディで地獄みた。」、発売日は2023年4月28日(金)となります。