❇︎取次のこと❇︎
出版業界の構造は、よく、「瓢箪」に喩えられます。
現在、日本にはざっくり2900の出版社と8600の書店があり(2021年と2022年の調べ参照)、両者をつなぐ「取次」は20社にも満たないのです。その構造がまさに「瓢箪型」であり、くびれ部分はほぼ2社によって構築されています。
本日は、そんな取次のお話をいたします。
日本の2大取次とは
そんな2大取次が、トーハンと日販。
出版界にいなければ聞き慣れない名前だとは思いますが、この2社が、実に出版流通の70%以上を占めているといわれます。とはいえ、取次システム自体、雑誌黄金期だからこそ生まれたものであり、実は現在の出版不況の元凶だともいわれていますが、それはまた別のお話なので、ここでは割愛。
もとい、1年にざっくり7万冊、1日ざっくり200冊が発売される現状(※さらに減少しているかもですが)、取り急ぎ、取次を介さなければ、いや、介したとて、埋もれてしまうことは明白で、私たちのようなエンターテイメント寄りの書籍を刊行する場合、まずは部数をある程度確保することが至上命題となります。
結果何が言いたいのかというと、兎にも角にも出版界は摩訶不思議で、読者の皆様にお届けするための手段はイロトリドリに存在し、出版社勤務のない伊勢はいまだに試行錯誤、迷走しつつの千鳥足なれど、あらゆる情報を収集して分析、さまざまな人たちに会い、ようやくスタートラインに立ちました。
私たちが選んだ流通システムは……
という流れで、アナウンスします。
出版社「古書みつけ」は、日販アイ・ピー・エスの出版流通代行を主に、できるだけたくさんの読者に、私たちが世に送り出したいと考える一冊をお届けしていきます。
正解はまったくわかりませんが、まずは兎に角、トライあるのみ。もちろん、古書みつけ店内でも販売いたしますので、直接購入しに来て頂いても嬉しいです。
「気がつけば生保レディで地獄みた。」
2022年2月22日より募集を開始した、「古書みつけ(気がつけば○○)ノンフィクション賞」の第1回目の受賞作の出版が決定いたしました。
タイトルは、「気がつけば生保レディで地獄みた。」、発売日は2023年4月28日(金)となります。