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気がつけば○○シリーズ3冊揃い踏み記念 忍足みかん×畑江ちか子×難波ふみ トーク&サイン会のご報告

2024年6月15日(土)13時から、芳林堂書店高田馬場店にて開催された、出版記念イベントは、多くの方にご来場いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。
今回は、『気がつけば40年間無職だった。』刊行記念からの、気がつけば○○シリーズ3冊揃い踏み記念ということで、気がつけば○○シリーズ3作品を携えて、3人の著者に集まっていただいた豪華なイベントとなりました。
出版記念イベントってどんなものなのだろう? という方々に読んでもらうと参考になるようなニュアンスで、今回のイベントの報告をさせていただきますね。
その前に、まずは、当日の様子をまとめたダイジェストムービーもよかったらご視聴ください↓
さらに、この日のイベントを取材してくださった、ENCOUNTの記事もあわせてお楽しみください。

ダブルMCは本橋信宏×中村京子

今回はダブルMCもたて、さらにゲストにイラストレーターも参戦してくれたことから、かなり大所帯でのイベントとなりました。

ですので、まずは、冒頭に古書みつけの代表である、わたくし伊勢がマイクを握らせていただき、簡単に気がつけばシリーズや今回のイベントについてのアナウンスをさせていただきました。

イベントの参加の条件がシリーズいずれかの購入だったので、まずは、皆さんがどの本を買ってきているのかを知りたく、購入した本を見せてください、とお願いしたところ……。

さすが、今回は最新刊の「気がつけば40年間無職だった。」の発売記念でもあったので、無職購入者が多かった印象です。

その後、ダブルMCのおふたりに登場していただきます。

ひとりめは、多くの著作をもつ著述家の本橋信宏先生。気がつけば○○ノンフィクション賞の最終審査員をつとめていただき、全作品を読んでいただけていることから、今回はMCをお願いすることになりました。ちなみに、このトーク会の翌日にも、芳林堂書店高田馬場店で、新著「アンダーグラウンドビートルズ」のサイン会があり、今まさに大活躍中のときの人でもあるのです。

ふたりめのMCは、新宿ゴールデン街の名物ママ中村京子さん(中村酒店)。本橋先生とは昔からの仲で、なおかつ、気がつけば○○ノンフィクション賞の最終審査員の方々のキャスティングをしてくれた、影の立役者でもあるのです。この賞の創設のときから応援してくれているため、このたび、MCをお願いすることにしました。

気がつけば○○三姉妹の登場

じつは、「三姉妹の日」なる記念日3月4日に「気がつけば40年間無職だった。」は発売されました。ですので、三姉妹としてご紹介させていただきますが、年齢順でいうとちょうど真逆になったりします(笑)。

まずは、「気がつけば生保レディで地獄みた。」の忍足みかんさん。

「トークは苦手で……」と言いながら、最もしゃべってくれたのが忍足さんでした。本橋先生との、梶原一騎について語る、大脱線漫画話は面白かったです!w 生保レディ問題は、なかなか可視化されにくいのですが、今も、取材を続けてくれている記者さんがいたりするなど、いずれ、大きな社会問題として取り上げられ、さらなる脚光を浴びる日がくるのではないかと信じています。

続いて、「気がつけば認知症介護の沼にいた。」の畑江ちか子さん。

今も現役で介護職として働いているため、介護最前線で働く人たちの声を代弁してくれました。ちなみに、古書みつけにはYouTubeチャンネルがあるのですが、彼女がみつけで働く姿をおさめた動画は、2万回再生を誇るという驚愕の事実。「ザ・文学少女」な雰囲気がたくさんの視聴者にささったようです。

最後は、「気がつけば40年間無職だった。」の難波ふみさん。

難波さんは、冒頭で、伊勢によって、「今も無職な難波さんです」と紹介され、「どんな紹介!」失笑しながら登場しました(笑)。本橋先生もおっしゃっていましたが、「笑顔が本当にステキ」で、この日もたくさんの笑顔をみることができました。京子さん曰く、「40年間無職だったって、人生これからですよ!」。まさにここから新たな人生を切り拓いていってほしいです。

さらに、3作すべてのイラストをご担当してくださった、なかむらるみ画伯も駆けつけてくれました!

「写真を見ながら描きましたが、実際に皆さんとお会いできてうれしいです」

こちらこそ、ステキで味のあるイラストを本当にありがとうございます!

気がつけばシリーズに必要不可欠なピースのひとつがなかむら先生のイラストです!

皆さん、楽しいお話をありがとうございました!

古書みつけリレー小説&はらぺこ短編集

さらに、今回のイベントは、参加していただいた方々だけに配布される出版物もありました。

それが、著者3人でつくりあげた、古書みつけリレー小説「気がつけば本屋さんに行っていた。」です。

こちらは、この日のイベントのために制作された限定ジンで、「X上で著者3人にリレー小説をしてもらったら面白いのではないか」という、完全に伊勢の思い付き、無茶ぶりにて、3人が強制的に書くことになった作品です(笑)。

いろいろと試行錯誤し、悩みに悩んで紡がれた物語は、ここでしか手に入らない、部数も50部限定の幻の配布物となりました。

古書みつけが登場したり、最後には、芳林堂書店高田馬場店も登場いたします。

X上で読むことができるので、気になる方はご一読いただけたらうれしいです。

もうひとつの特典は、くじびきにて7名様に当たる、古書みつけ日替わり店主によるはらぺこ短編集「おなかすいたなぁ」です。

こちらは、みつけの日替わり店主たちによる、食小説&エッセイ集で、古書みつけだけで販売しているオリジナルジンになります。

好評のため、今後はこういったみつけオリジナルの本も制作していく予定です。当たった方々に喜んでもらえてたらいいなぁ。

古書みつけ日替わり店主によるはらぺこ短編集「おなかすいたなぁ」発売開始!

質疑応答&サイン会

トークのあとは、質疑応答の時間。こういったイベントの場合、案外、質問者が少なく、とくに盛り上がらないまま終わることも多いいのですが、今回は常に挙手してくれている方がいて、たくさんの質問をしていただけました。

トークをもう少し早めに切り上げて、質疑応答の時間を増やしてもよかったなと思うくらい、皆さん、いろいろな質問をご用意してくださいました。これだけジャンルの異なるテーマの著者が3人もいたら、確かに次々に話題が出てきそうですね。

その後、サイン会を実施。

ここからは、フリートークをしていただいたり、お写真を撮っていただいたりと、常に笑いが絶えない賑やかなサイン会となりました。

まさかの3人の応援グッズをつくってきてくださった方も! すごい!!

ご参加していただいた方々、本当に、本当にありがとうございました!

出版イベントの難しさとは?

ということで、最後にちょっとだけハウツー的なお話を。

今回のイベントは、 参加してくれた方が、トークのあとに複数冊購入していただいたりと、シリーズ通して楽しんでいただけたため、芳林堂書店高田馬場店さんでの本の売り上げに貢献することができました。

とはいえ、出版記念イベントなるもの、これまでに3回実施してきましたが、イベントをうつこと自体がなかなかハードルの高いことなのだなと実感しています。

それはなぜか?

まず、出版記念イベント、もしくは、書店で実施するイベントとはどんなものなのかを考えてみましょう。

こういったイベントへの参加条件は、「該当書籍の購入」が必須項目となります。

つまり、「イベントを開催することでたくさんの人に来てもらい、本の売り上げを伸ばす」というのが最大の目的になります。

ですので、いかに「集客ができるのか」がポイントとなるのです。

逆に言えば、集客力がないと、書店でのコラボイベントは難しいものになりますし、仮に無理矢理実施したところで、まったくお客さんが来なければ、魅力がないコンテンツなのだということを露呈させてしまいかねないのです。

だからこそ、「諸刃の剣」というわけではないですが、イベントをうつ際は、リスクも念頭に入れつつ企画せねばならないのです。

じつは、これまでの2作のイベントは、それぞれに新井英樹先生や倉田真由美先生、芸人のさかまきさんといった、著名人の方々とのコラボイベントとして開催されたため、ある程度集客が見込めたイベントでした。皆さんの集客力を頼りにイベントを立ち上げた感は否めませんし、それが成功へとつながりました。

その点、今回は、完全に古書みつけ単独でのイベントでした。もちろんMCに著名なおふたかたをお呼びいたしましたが、とはいえ、集客にかんしては、当日まで奔走し、「席がガラガラだったらどうしよう……」という不安でいっぱいでした。
心配は杞憂に終わった……わけでなく、当然、著者や関係者の皆さんが発信をし続けてくれたことで盛況を得ることができ、ひとまずはホッとひと安心をしております。もちろんこれで終わりではなく、むしろ3冊揃ったことでようやくスタートラインに立つことができたようにも感じています。当日もお話させていただきましたが、これから、ぜひ、この3冊をたくさんの人に読んでいただき、共感をしていただき、そしてもっとたくさんの人たちに伝道していただきたい……、そんな思いを込めて、イベントの報告をさせていただきました。
ご来場くださった皆様、ご協力いただいた書店の皆様、登壇してくれた著者&MCの皆様、本当にありがとうございました!
引き続きよろしくお願いいたします。
古書みつけ代表 伊勢新九朗

そして、古書みつけは第4ステージへ

次回予告! ではないですが、今後のみつけに関する情報を最後にちょろっと……。

本屋がない町に、町の人たちと共に手作りした創業時が第1ステージならば、みつけを出版社化させて気がつけばシリーズの刊行を始めたのが第2、本が好きな仲間を増やすための日替わり店主制の導入が第3と考えることができます。そして、出版社としての3冊が出そろい、第2回目の公募の結果発表をひかえた今、古書みつけは次なるステップへと歩きだす予定があることをお伝えしておきます。

この夏を経て、さらなる進化を遂げる古書みつけを楽しみにしていてください。

あ、12月の文フリも出ます!

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