[結果発表]第3回「気がつけば○○ノンフィクション賞」は「受賞作なし」とさせていただきます。

71本の応募があった第3回「気がつけば○○ノンフィクション賞」は、編集部内での協議の結果、「受賞作なし」とさせていただくことが決定いたしました。
これまでならば、最終選考へと進む作品の発表をして、その後、最終選考の結果をお知らせする流れだったのですが、今回は残念ながら、編集部として、出版社として、商業出版の可能性のある作品と出会うことができなかったという判断に至り、編集部審査での結果発表とさせていただきました。
ご応募してくださった方々、公募の行方を楽しみに見守っていた方々にとっては、誠に残念な結果となってしまいましたが、御理解いただけると幸いです。
「受賞作なし」について
前回の第2回公募も、最終選考の結果、「受賞作なし」とさせていただきました。
その際に、理由については書かせていただいております。今回も同様の理由であるため、理由については、以下の記事をご参照ください。
編集部としての佳作3本の発表
残念ながら、第3回にご応募していただいた作品のなかから、最終選考へと進む作品は生まれませんでしたが、先行した編集部員が感銘を受けた作品について、タイトルと著者名を列挙させていただきます。編集部としての佳作作品ということになります。
いずれの作品も原稿の質は高く、貴重な人生の軌跡を興味深く拝読させていただきました。
「気がつけば24時間、専属看護師として生きていた。~医療的ケア児の娘と過ごした4年間~」
結芽かえで(ゆめかえで)
「気がつけば余命一年」
田中吟次郎(たなかぎんじろう)
「気がつけば10年間いじめられていた。」
榊原裕太(さかきばらゆうた)
以上の3作品となります。
ご応募いただきありがとうございました。
今後の古書みつけの出版について
「声なき声を発信する」というコンセプトのもと立ち上げた「気がつけば○○ノンフィクション賞」でしたが、第1回目以降、商業出版として世におくりだせる作品と出会うことができず、本賞に対する認識を改めなければならないと考え、今回の第3回をもって公募は休止とさせていただきます。
今後は、「原稿の持ち込み」(※メールや郵送にて)という形をとらせていただき、商業出版が可能だと判断できた作品の著者にお声がけさせていただくスタイルへと変えていく所存です。
2025年2月、古書みつけから、「気がつけば○○」シリーズとは別のアプローチで、「抗がん剤を使わなかった夫」(倉田真由美)という書籍を上梓しました。
こちらは、著者の倉田真由美さん本人からの持ち込み企画であり、出版社として、編集者として、倉田さんの想いに賛同したことから出版のお手伝いをさせていただきました。
こういった背景もございますので、今後も古書みつけは出版社として「ノンフィクション」の原稿を募集いたします。
当初のコンセプトである「声なき声を発信する」「メディアにとりあげられにくい情報を発信する」という、出版社としての方向性に変わりはありません。
古書みつけのこれまでの出版物を参考にしていただき、私たちが目指したい方向に合致する作品や企画があれば、ぜひ、原稿をおくってみてください。
一緒に出版できる日が来ることを願っています。
このたびは、多数のご応募、本当にありがとうございました!
皆さんの人生に幸あらんことを祈っております。
古書みつけ 伊勢